アンテナの寿命は一体何年なのか?交換時期について詳しく解説

アンテナの寿命

現代の最新型のテレビは高画質な4Kテレビや、便利な録画機能、Wi-Fi内蔵など日々進化をしております。
そのため、一定の年数が経過すると最新機種へのテレビの交換を検討する家庭も多いのではないでしょうか。

一方で、テレビを受信しているアンテナについてはどうでしょうか?
マンションなどの集合住宅の場合はあまり気にする必要はありませんが、一戸建ての家庭では、取り付けてからメンテナンスをしていないという方も多いのではないでしょうか。

アンテナの多くは屋根や外壁に設置されていることが多く、雨風にさらされた結果、耐用年数が過ぎ、いつ壊れてもおかしくない状態になっている可能性は十分に考えられます。普段は目が届きにくい場所にあるため、テレビの調子が悪いタイミングでしか気付くことは難しいです。
万が一、アンテナに限界がきて折れてしまったとなると、大事故にも繋がりかねません。

そのため、今回こちらの記事ではアンテナの寿命や交換時期について解説をしていきます。今一度、自宅のアンテナに問題ないかを考えながらご覧いただけると幸いです。
交換や修理の相場についても大まかに解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
アンテナの修理が必要となっている方は、こちらの記事をご覧ください。
アンテナ修理はいくらかかる?自分で出来る修理方法についても詳しく紹介!
アンテナの交換の費用はいくら?交換時期と合わせて詳しく解説

アンテナの仕組みについて

電波受信イメージ

アンテナは電波の送受信を行うものです。
電波が必要なテレビやパソコン、ラジオ、スマートフォンなどはこのようなアンテナから電波を拾って映像や音声を流しています。
そのため、このアンテナに不具合があると電子機器も使用できなくなってしまいます。

例えば、テレビ画面にエラー「E202」といった数値が表示されたことはないでしょうか?
これは、電波がテレビに届いていない、受信できていない状態を表しています。
多くの場合は、アンテナに何か不具合が原因と考えられますので、アンテナに何か以上があったのではと考えましょう。

特に自宅にあるテレビアンテナは天候の影響を受けやすくなっています。
悪天候の影響でテレビが映らないこともありますが、雨風を受けて一部が曲がったり破損したり、雷に打たれて故障するということも考えられます。
このように、故障が起きやすい環境にあるアンテナですので、長く使っていると寿命が来てしまいます。

では、一般的にはどれくらいの耐用期間があるのでしょうか?
一般的な耐用年数について解説をしていきます。

アンテナの寿命は10年~15年!

アンテナの寿命は一般的に約10年~約15年と言われています。
条件によっては10年以上問題なく使用できることもありますが、安全面や画質のことを考えると10年を目安にメンテナンスを考えた方がいいでしょう。

ただし、住んでいる場所の環境によっては10年も寿命が持たない可能性もあります。
例えば、海辺に住まれている方は、潮風の影響によってアンテナがサビやすくなり、寿命がより短くなるとも言われています。
また、雪国に住まわれている方も、積雪の影響でアンテナが破損してしまったというケースもよく耳にします。
アンテナは屋外に露出している分、天候によって大きな影響を受けるため、自身が住んでいる土地柄を加味した上でメンテナンスを考慮していきましょう。
10年経過いないからと安心せずに、定期的に点検を依頼することをおすすめします。

アンテナの寿命に影響がある要因

アンテナの寿命について、影響があると考えられる要因についてまとめていきます。

物理的な影響

テレビアンテナは屋外に設置されていることが多いため、風や雨、太陽光線などの自然の要素にさらされます。
これらの要素によって、アンテナの材質が劣化、または故障してしまうことが考えられます。
寿命を短くする要素としては最も大きい要因であるため、天候が悪い時にはアンテナにもダメージがあることを考えておきましょう。

技術の進化

テレビアンテナの寿命は故障だけではありません。
テレビアンテナの技術は進化し続けているため、既存技術が衰退してしまうと、それに伴って寿命を迎えることも考えられます。
特に現代では、新しい規格や周波数帯域の導入されることで、旧式のアンテナの受信能力が低下する可能性が考えられます。
そのため、まだまだ使用はできていても、新しい規格での映像を受信する場合には、アンテナのアップグレードが必要になる可能性が考えられます。

環境要因

地域の気候条件も、アンテナの寿命に影響を与える要因です。
海風にさらされて錆びついてしまう、台風の影響でアンテナが破損してしまうといったことが考えられます。
また、アンテナの寿命に直接影響を与えるものではありませんが、「高い建物ができて電波状況が変わった」「テレビ電波以外の電波を拾ってしまいノイズになる」といったケースもあります。
この場合は、アンテナの寿命ではなく、しっかりと受信できるアンテナに交換した方がよいでしょう。

これから寿命を迎えるアンテナが多くなる?

さて、ここまでアンテナの寿命について解説をしてきました。
寿命は約10年とは言われておりますが、10年ピッタリでしっかりとアンテナを交換する家庭は少ないのではないでしょうか?

10年過ぎてもテレビが見れているから問題ない、費用が高額のため前向きになれないなど、ついつい後回しにしてしまう方が多いと思います。
しかし、これから寿命が来るアンテナが数多くなるといわれています。
それはデジタル放送への移行から10年以上経過したタイミングであるからです。

日本では2003年からデジタル放送への移行がスタートし、2011年7月までにほとんどの地域でアナログ放送からデジタル放送への切り替えが終了しています。
その際、ほとんどの家屋でアンテナの交換工事が行われました。

そのため、メンテナンスをしていなければ、2023年現在ではアンテナを交換してから10年以上は経過していることになります。
問題なく映っているから大丈夫と思われるかもしれませんが、知らず知らずのうちにアンテナや周辺がさび付いていたり、雨風や雪で劣化している可能性は十分に考えられます。

万が一アンテナが折れて屋根から落ちてきてしまい、壁に傷をつけてしまった、人にぶつかってしまった、ということがあってしまっては大変です。
そのため、ほとんどの家庭で10年以上経過した今だからこそ、しっかりと点検してもらうことをおすすめします。
点検のみであれば大きな金額はかかりませんので、ぜひ安全のためにも一度依頼をしてみましょう。

アンテナの交換相場について解説!

それではアンテナ交換の相場について解説をしていきます。業者やアンテナによって相場は変わりますので、あくまで参考値として確認してください。

八木式アンテナ

八木式アンテナ

八木式アンテナは、魚の骨のような形が特徴のアンテナです。
アナログテレビ時代から広く普及しており、アナログ放送時代はVHFアンテナ、デジタル放送ではUHFアンテナと呼ばれています。
電波の受信精度が高く、電波が届きにくいところでも電波を拾うことができる性能がメリットです。
そのため、現在でも多くの家庭で使用されており、比較的安価で設置することができる点も大きなメリットです。
八木式アンテナについては以下の記事も参考にしてください。
八木式アンテナを紹介!最も受信精度の高いアンテナについて詳しく解説

 工事内容 工事相場
八木式アンテナ交換 約\15,000~\30,000
八木式アンテナ新規設置 約\16,000~\35,000

デザインアンテナ

デザインアンテナ

デザインアンテナは2012年頃から普及し始めたアンテナです。八木式アンテナとは違い、薄型でデザイン性の高い形をしており、家の外観を損なわずに設置することができます。

メーカーからも様々なデザインで販売されており、非常に人気を集めています。
価格は八木式アンテナよりも高額ですが、外壁や屋根裏、ベランダに取り付けることができるため、取り付け方法が比較的簡単です。

しかし電波受信をするための角度の調整が難しく、取り付ける場所によっては電波の受信感度が低く、事前にしっかりと電波状況を確認した上で設置する必要があります。
そのため、デザインアンテナでは受信ができない場所も存在します。
デザインアンテナについては以下の記事も参考にしてください。
デザインアンテナを紹介!スタイリッシュでおしゃれな最新アンテナとは

 工事内容 工事相場
デザインアンテナ交換 約\20,000~\35,000
デザインアンテナ新規設置 約\22,000~\40,000

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナ
参考:楽天市場

これまでは上記の八木式アンテナやデザインアンテナが主流でしたが、最近ではユニコーンアンテナと呼ばれるアンテナも登場しています。

ユニコーンアンテナは八木式アンテナと同程度の受信精度があり、デザインアンテナのようなスタイリッシュさもあるため、双方のいいとこどりをしたアンテナです。
しかし、設置するための金額はが他のアンテナに比べると高額となっています。

スタイリッシュな見た目とその性能から、これからますます需要が多くなると考えられるアンテナです。
ユニコーンアンテナについては以下の記事も参考にしてください。
ユニコーンアンテナを紹介!デザインと受信力を兼ね備えた最新アンテナ

 工事内容 工事相場
ユニコーンアンテナ交換 約\25,000~\40,000
ユニコーンアンテナ新規設置 約\30,000~\50,000

BS/CSアンテナ

BS/CSアンテナ

BSは放送衛星、CSは通信衛星を表しており、元々分離していた両者が統合されたアンテナです。
画像のようなパラボラアンテナが用いられることがほとんどです。
BS/CS放送はデジタル放送と周波数・波長が異なっているため、受信するためには専用のアンテナを設置する必要があります。
デジタル放送を受信するアンテナと同時に設置や交換の依頼をすることも可能です。

通常のテレビ放送を見るだけであれば必要なく、より多くのチャンネルを見る際に必要となります。
BS/CSアンテナについては以下の記事も参考にしてください。
BS/CS放送に必要なアンテナとは?工事費用とともに詳しく解説!

 工事内容 工事相場
BS/CSアンテナ交換 約\15,000
BS/CSアンテナ新規設置 約\20,000~\50,000

4K/8Kアンテナ

8K放送

4K/8Kアンテナは、従来の放送に比べ高画質で臨場感のある4K8K放送を受信することができるアンテナです。

2018年に始まった4K/8K衛星放送のすべてを視聴できるようになります。これまでのBS/CSアンテナでは受信することができなかった放送を見ることができるため、数多くのテレビ番組を楽しむことができます。
ただし、その分BS/CSアンテナに比べると料金は高額になり、4K/8K放送を見るためには設備を整える必要があります。
4K/8Kアンテナについては以下の記事も参考にしてください。
4K8K放送とは?高画質で臨場感のある映像が見れる最新放送について詳しく解説

 工事内容 工事相場
4K/8Kアンテナ交換 約\17,000
4K/8Kアンテナ新規設置 約\30,000~\65,000

アンテナの寿命を伸ばす方法3選

アンテナの寿命は10年~15年とは伝えてきましたが、様々な事情によってアンテナの交換ができない可能性もあると思います。
また交換後、少しでもアンテナを長く使用するために、こちらではアンテナの寿命を無駄なく最大限に全うする方法について記載していきます。

適切なアンテナ設置

まずは、適切なアンテナを選んで設置しましょう。
受信するチャンネルの周波数帯域や距離、障害物の影響を考慮し、アンテナの性能について専門業者にしっかり確認しましょう。
設置する場所によっては、デザインアンテナで受信ができない、屋根の上に固定ができないなどの可能性も考えられます。
自分たちで無理に設置するのではなく、しっかりと専門業者の意見を取り入れた上で設置するようにしましょう。

またアンテナだけでなく、アンテナとテレビを接続するケーブルも、しっかりと電波を受信するためには必要な部品です。
すぐに断線してしまっては余計な工賃がかかってしまうため、適切な品質のケーブルを使用し、断線や接触不良を防ぎましょう。

自然災害の影響を減らす

そして寿命を延ばすために最も重要なことは、適切な高さと位置に設置し、風や雨から保護することです。
屋外に設置することも多いため、すべての自然災害からアンテナを守ることはできませんが、可能な限りの対策は行っておきましょう。
雨の対策としては、アンテナ自体を防水加工することにより、アンテナのサビや腐食を防ぐことができます。
また、BS/CSアンテナのようなパラボラアンテナには、アンテナカバーと呼ばれるアンテナを保護する商品もあります。
少しでもアンテナの経年劣化を防ぐ対策をとっていきましょう。

定期的なメンテナンス

そして、定期的なメンテナンスはできる限り行っていきましょう。
アンテナを設置するときにしっかりと固定をしていたとしても、締め付けの緩みや接続の劣化、サビなどはどれだけ対策をしていても時間とともに発生してしまいます。
頻度高く行う必要はありませんが、数年おきにはメンテナンスを行えるとよいでしょう。

まとめ

さて今回は、テレビアンテナの寿命と交換の相場について解説をしてきました。

デジタル放送が始まって10年以上が経過し、多くのアンテナが寿命を迎える時期になっています。
また、新たなチャンネルでの放送も増えているため、デジタル放送に加えて多くの番組を楽しむことも検討してみましょう。

ぜひこの機会に、まずは一度アンテナを確認することをおすすめいたします。ただし、アンテナは屋根などの高所に設置されていることが多いため、無理して自分で確認せず専門業者へ依頼してください.。
無料で見積もりを行ってくれる業者もあるため、ぜひ連絡してみてください。

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