「突然テレビが映らなくなった!」
「エラーコードが表示されたけれど、解決策がわからない…」
このような経験をされた方もいるのではないでしょうか。
突然テレビが映らなくなったり、見たことの無いエラーが表示されると故障なのかと不安になってしまうと思います。
このようなエラーはアンテナやテレビ本体の故障も考えられますが、接触不良などが原因で映らなくなることもあり、自身で対応できるものもあります。
こちらの記事では、様々な場面で表示されるエラーについて、その原因と対処方法について解説していきます。
エラーが出る原因について

エラーコードが出る原因は多々ありますが、ほとんどがテレビ側の接触不良やテレビアンテナの故障、アンテナ周りの周辺機器の故障が原因であることがほとんどです。
アンテナや周辺機器の故障は自分で修理することは難しいですが、テレビ側の原因であれば自分で対処できるエラーもあります。
それでは、実際にどのようなエラーが表示されるのかを見ていきましょう。
表示されるエラーの種類について
エラーコードには14種類もの数があり、その原因は様々です。
エラーコードと一緒に出るメッセージも紹介していきます。
エラーコード:E100
E100のエラーコードは、テレビに挿入されているB-CASカードが挿入されていない事で原因で発生するエラーコードです。
B-CASカードはデジタル放送の視聴や録画のために必要なカードで、テレビの背面に挿入口があり、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
このB-CASカードはクレジットカードのように非常に繊細であるため、折り曲げたり、傷つけたり、変形させないように注意しましょう。
メッセージ内容の一例
B-CASカードが未挿入です。
エラーコード:E101
B-CASカードが読み取れない、またはB-CASカード以外のカードが挿入されている場合に発生するエラーコードです。ICチップ部分に傷や汚れなどがある場合にも、表示される可能性があります。
メッセージ内容の一例
ICカードが読み取れません。正しく挿入し直しても改善されない場合は、ご覧のチャンネルのカスタマーセンターへ連絡してください。
エラーコード:E102
B-CASカード部分に挿入されているカードが使用できない場合に、発生するエラーコードです。
E101のようにB-CASカードではないカードが挿入されている可能性もあります。
一度、挿入されているカードの確認をしてみてください。
メッセージ内容の一例
このカードは使用できません。正しいICカードを装着してください。
エラーコード:E103
B-CASカードで契約されていないチャンネルを選局している可能性があります。
視聴できる番組であるのかを確認してみましょう。
メッセージ内容の一例
このカードは契約されていません。ご覧のチャンネルのカスタマーセンターへ連絡してください。
エラーコード:E200
放送されていないチャンネルを選局している場合に発生するエラーコードです。
現在のチャンネルが視聴できないだけであるため、故障などではありません。
メッセージ内容の一例
放送チャンネルではないため、視聴できません。
エラーコード:E201
大雨などの際にアンテナレベルが低下することで、表示されることが多いエラーコードです。
天候が影響している場合以外でも、近隣に大きな建物が建てられた場合や、アンテナの故障でも表示される可能性が考えられます。
メッセージ内容の一例
低階層映像に切換わりました。
エラーコード:E202
テレビへの信号が受信できていない状態で表示されるエラーコードです。
エラーコードの中でも最も多く表示されるケース多く、アンテナ関連の故障の際に多く発生します。アンテナ以外でも、ケーブルが緩んでいる、抜けているといったケースでも表示されることがあります。
メッセージ内容の一例
信号が受信できません。
エラーコード:E203
放送休止中のチャンネルを選択する事で発生するエラーコードです。
ただし、本当に放送が休止されているかは、番組表やスマホなどで確認してみましょう。
もし放送されているにも関わらず、エラーが表示されている場合は、アンテナや契約内容に何か問題がある可能性があります。
メッセージ内容の一例
現在放送されていません。
エラーコード:E204
放送のないチャンネルを選局している状態で発生するエラーコードです。
故障で表示されることは少ないため、あまり気にする必要はありません。
メッセージ内容の一例
このチャンネルはありません。
エラーコード:E205
有料チャンネルを契約をしていない状態で、チャンネルを選局している場合になどで発生するエラーコードです。
視聴できる条件に適合していない場合に表示されます。
メッセージ内容の一例
視聴条件によりご覧いただけません。
エラーコード:E209
BS放送などの衛星放送の電波が受信できない状態で発生するエラーコードです。
また、コンバーター電源の保護が働いた場合にも表示される事があります。
メッセージ内容の一例
衛星アンテナケーブルがショートしています。アンテナとの接続を確認して電源のON/OFFを確認してください。
エラーコード:E400
放送局側で通信エラーなどが発生した際に表示されるエラーコードです。
テレビや周辺機器の問題ではなく、放送局や中継局で問題がおきている為、時間の経過とともに回復する事が多いです。
メッセージ内容の一例
データが受信できませんでした。
エラーコード:E401
現在、利用している機器では対応していない放送を受信しようとした場合に表示されるエラーコードです。
メッセージ内容の一例
この受信機では、データを表示できません。
エラーコード:E402
データの受信がうまく行われなかった場合に発生するエラーコードです。
アンテナの不具合が起きた際にも表示される事があります。
メッセージ内容の一例
データの表示に失敗しました。
表示されたエラーの対処法

さて、ここまでエラーコードを14種類紹介してきました。それでは、それぞれの対処法について解説をしていきます。
エラーコード:E100
こちらは単純にB-CASを挿入することで解決します。
テレビ裏に挿入口があることがほとんどですので、何かの拍子に抜け落ちていないかの確認を行いましょう。ゆるみがある場合も表示されることがあるため、奥までしっかりと挿入されているか確認をしてください。
エラーコード:E101
まずは、B-CASカードを確認してみましょう。
挿入部分やチップに傷や汚れがある場合に読み取れない事もあります。挿入する方向なども間違っていないか確認してみましょう。
解決しない場合には、B-CASカスタマーセンターに連絡をしてみてください。
エラーコード:E102
B-CASカード以外のカードが挿入されていないか確認を行ってください。
カードIC部分の汚れや破損などの可能性もあります。正しく挿入しても解決しない際には、B-CASカスタマーセンターに連絡をしてみてください。
エラーコード:E103
契約を行っていない番組を選局している際に発生するエラーコードですので別のチャンネルに変更してみましょう。
エラーコード:E200
放送されているチャンネルへの変更を行いましょう。
エラーコード:E201
天候が悪い時に発生した場合には、しばらく時間を置いて回復するのを待ちましょう。
天候に関係なくひょい羽辞される場合には、ケーブル関連を確認しましょう。
それでも解決しない場合には、アンテナ周りの故障が考えられるため、修理を依頼しましょう。
エラーコード:E202
ご自身出来る対策として、アンテナからのケーブルやコネクターなどの抜けがないか詳しく確認してみてください。ケーブル周りやテレビ周りで問題がなかった場合には、アンテナ周りでの故障が原因として考えられます。解決しない際には、アンテナ専門の業者に相談するのが良いでしょう。
こちらのエラーは、エラーコードの中でも最も多く表示されるエラーですので、詳しい解説を後述します。
エラーコード:E203
チャンネルを変更してください。
または、放送休止中以外の時間に視聴してみましょう。
放送されている時間にE203が発生した際には、テレビ周りやアンテナ周りなどの可能性も考えられます。まずは、放送が休止中かを調べてみましょう。
エラーコード:E204
放送を行っていないチャンネルを選局している状態ですので、放送しているチャンネルに変更してください。
エラーコード:E205
契約していないチャンネルを選局している状態です。
チャンネルを変更するか契約状態を確認してみましょう。
以前まで視聴できていたものが見れなくなった場合には、契約が切れている可能性もあります。
エラーコード:E209
BS/CS放送のアンテナ線がショートしている可能性があります。
テレビ本体の電源を切り、ショートしている部分などの損傷を確認して、修復しましょう。
また、コンバーター保護が働いている場合には、テレビリモコンからコンバーター電源を切って確認してみましょう。
エラーコード:E400
放送局側で通信エラーなどが発生した場合に表示されるエラーコードであるため、放送局や中継局の問題がが解決するのを待ちましょう。
エラーコード:E401
対応していない放送ということで、別のチャンネルを視聴するか対応する機器に変更する必要があります。
例えば4K8K放送を未対応のテレビで視聴しようとすると、表示されることがあります。
エラーコード:E402
データの受信がうまく行われなかった場合に発生するエラーコードであるため、自然に治ることがほとんどです。
しばらく時間が経っても視聴できない場合は、アンテナやテレビの不具合が考えられるため、業者やメーカーに問い合わせしてみましょう。
E202が表示されたときの対処法
エラーコードE202はテレビに表示されるエラーコードの中でも、最も頻発する子コードです。そのため、こちらのエラーコードについては、対処法について詳しく解説をしていきます。
テレビの初期化とチャンネル再設定
アンテナレベルに問題がない場合、テレビの不具合が考えられます。故障の場合は自分で修理することは難しいですが、初期化やチャンネルの再設定によって解消される場合があります。
再起動方法は機種によって異なりますが、おおよその機種ではテレビの電源を落とし、コンセントを抜き、何分か時間を置いてから電源を入れることで再起動することができます。
取扱説明書に再起動方法が記載されていますので、そちらを見ながら行ってください。
また、チャンネルを再設定することで解消される場合もあります。
基本的に新しいテレビを見るときに行う設定ですが、何らかの原因で設定が変更されてしまうことがあります。
こちらも設定方法は取扱説明書に記載がありますが、多くの機種でリモコンの「設定」「メニュー」等のボタンから設定することができます。
もし手元に取扱説明書がない場合でも、ネット上で確認ができることもあるため、一度検索してみるとよいでしょう。
B-CASカードの抜き差し
B-CASカードを抜き差しすることで、解消できる場合もあります。こちらはデリケートなカードですので、テレビの電源を落としてから試してみてください。
また、カードが汚れていて接触不良となっている場合もあるため、柔らかい綺麗な布で拭いてから再度差し込んで見てください。
⇒B-CASカードについての詳しい記事
ケーブル配線のつなぎ直し
ケーブル配線が原因であることもあるため、再度繋ぎなおしてみることも効果的です。
その際には、ケーブルが断線していないか、ケーブル先端の端子が折れていないか、配線を間違えていないかを確認しながら行ってください。
充分に刺さっていないと接触不良となる場合があるため、ゆるみのないようにしっかりと差し込んでください。
アンテナの修理や向きの調整
テレビやその周辺の機器の対処を行っても解消しない場合は、アンテナに不具合がある可能性があります。風で向きが変わってしまった、経年劣化で故障してしまった等、様々な要因でアンテナには不具合が発生します。
アンテナがベランダや室内など、手の届く場所に設置されている場合は自力で調整が可能ですが、屋根の上や屋根裏に設置されている場合は、必ず専門業者に依頼するようにしてください。高所作業となるため、非常に危険です。
またアンテナの向きの調整は繊細な作業が必要となるため、手の届く範囲にアンテナがある場合でも、専門業者に依頼することをおススメします。
まとめ
さて今回は、テレビに表示されるエラーコードについて、その種類と対処法について解説をしてきました。
14種類ものエラーコードがあり、初めて見るエラーコードがあった方もいるのではないでしょうか。
多くは簡単に対処できるものばかりでしたので、エラーコードが出ても慌てず、この記事を参考にしてください。
また、エラーE202は特に頻発するエラーコードでしたので、詳しく解説をしてきました。
こちらはもし自力で試しても映らなかった場合は、ぜひ専門業者に依頼をしてみましょう!
見積もりや相談は無料で行ってくれるところが多くあるため、気軽に連絡してみてください。
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