中古物件に済むときのテレビアンテナはどうするの?

中古物件

引っ越しをする際に、中古物件や一戸建てに引っ越す方もいらっしゃると思います。
マンションやアパートであれば共用のテレビアンテナがすでに設置されているため、テレビが見られるのかの心配は不要ですが、中古物件の場合は、前もって確認をしなければなりません。
新築を建てた場合であれば、建築と同時にアンテナを設置することがほとんどです。しかし、中古住宅の場合には現状引渡しが原則であるため、引っ越した後にアンテナが設置されていないということにもなりかねません。
そのため、こちらの記事では中古物件の一軒家に引っ越しをする方に向けて、注意点やアンテナ設置の流れについて解説した記事となります。
是非参考にしてみてください。

中古の戸建て物件でテレビを見るにはどうしたら良い?

テレビを見る

テレビを見る方法は新築住宅で選べる選択肢と基本的に同様で、3つの方法があります。

  • アンテナを設置する
  • ケーブルテレビを契約する
  • 光回線を契約する

テレビアンテナを設置する

まずは、一般的な方法としてテレビアンテナを設置する方法です。一度設置をすることで、無料でテレビ視聴が可能になります。設置費用はアンテナの種類や工賃等によってばらつきがありますが、2万円~5万円程度が相場となります。
また、衛星放送を見るときにはさらに別のアンテナを取り付ける必要があります。
同時に取り付けることも可能ですが、追加工事をすることも可能です。
その場合、使いで1万円~2万円の工賃が加算されます。
料金については、後ほど詳しく解説をしていきます。

ケーブルテレビを契約する

ケーブルテレビを契約することでテレビを視聴する方法もあります。代表的なケーブルテレビは「J:COM」「star cat」などがあげられます。
ケーブルテレビもアンテナの設置なしで、テレビ視聴が可能です。またデジタル放送以外のコンテンツが充実しており、様々な番組を楽しむことができます。
月額料金は必要になりますが、映像コンテンツを楽しみたい方にはおすすめです。
インターネット契約もセットでできますが、光通信と比べるとどうしても速度は遅くなってしまうため、オンラインゲームなどを楽しむ場合は向かいないかもしれません。

光回線を契約する

光回線を契約している場合は、テレビオプションを申し込むことでテレビの視聴が可能になります。アンテナ不要で視聴が可能なため、台風などでテレビが見られないといったことはなくなります。
ただし、アンテナの設置費用等の料金はかかりませんが、毎月の使用料と工事費が掛かります。キャンペーン等で割引をしていることもあるため、申し込む際にはチェックしてみましょう。

中古の戸建て物件で確認するポイント

では、中古物件に引っ越す際に事前に確認しておきたいポイントについて確認をしておきます。
事前にしっかり確認をしておくことで、引っ越し後にテレビが見られない、余計な契約をしてしまったという事態にもなりますので、必ずチェックしておきましょう。

アンテナが設置されているか

まずはアンテナ本体が設置されているか確認しましょう。
アンテナの多くは屋根の上に設置されていることが多いため、屋根の上を確認してみましょう。
しかし、現在は屋根の上だけでなく、外壁や破風板に設置されていることもあります。
また、屋根裏にも設置されていることがあるため、不動産屋や管理会社に確認をして、アンテナの有無を確認してください。

アンテナ工事がいつ行われたか

アンテナが設置されている場合、いつ取り付けられたか確認しましょう。
アンテナは10年~15年が寿命の目安と言われているため、それを超える年数であれば、一度メンテナンスを行った方が良いでしょう。
特に屋根上や外壁にあるアンテナは雨風や紫外線などで劣化をしています。
アンテナを支えている器具も劣化していくため、アンテナが倒壊してしまう可能性も考えられます。
屋根からアンテナが落下してしまうと、大事故に繋がりかねませんので、10年以上前に取り付けられたアンテナはメンテナンスを行いましょう。
また、もし前の住民の方がテレビを見ない、アンテナを使わない方法でテレビを視聴していた場合、アンテナが地上デジタル放送に対応していないという可能性も考えられます。
日本では、2011年7月にアナログ放送から地上デジタル放送へ移行したため、それ以前に取り付けられたアンテナが地上デジタル放送に対応していない可能性も考えられます。

見た目に異変はないか

アンテナを確認して、見た目に異変がないのかをチェックすることも大切です。
屋外にあるアンテナは風雨にさらされて劣化していることがあるため、破損をしている可能性も考えられます。
ただし遠くから見ただけではわかりづらいこともあるため、メンテナンスは専門業者に依頼した方がよいでしょう。
屋根上や屋根裏にアンテナが設置してある場合、足元が不安定でケガをしてしまう可能性も考えられます。
無理に自分で作業をせずに、専門のプロに依頼する方が無難です。
アンテナ本体の確認は、

  • アンテナに破損箇所がないか
  • 本来の設置場所からズレが生じていないか
  • アンテナ本体が傾いていないかアンテナを設置する

等がわかれば問題ありません。
ただし、アンテナの傾き等は判断ができないため、プロに任せた方が確実です。

前の住人のテレビ視聴方法

前の住人が、どのような方法でテレビを視聴していたのかも確認しておくとよいでしょう。
もし、アンテナが設置されていない場合、前の住人がアンテナを設置しない方法でテレビを視聴していた可能性があります。
また、アンテナが設置されていても、前述のように設置しているだけで使われていなかった可能性も考えられます。

もし前の住人が、ケーブルテレビや光回線であった場合、屋内や屋外に配線やケーブルが残っている可能性があります。
配線が残っていれば、工事の跡を使って新たな工事をすることができるため、工事の手間を省くことができます。
まずは、不動産屋や管理会社に確認して、以前の視聴方法を確認しておきましょう。

戸建て賃貸に引越す際のアンテナに関する注意点

アンテナが設置されている場合

既存のアンテナは持ち主、オーナーの管理となるため、故障や破損等のアンテナに不具合が生じた際には不動産屋を介して大家へ連絡しましょう。
メンテナンスや点検であっても、オーナーへ連絡する必要があります。
勝手に工事を依頼してしまうと、料金が自己負担になるばかりでなく、トラブルに発展する可能性もあるため、注意が必要です。

アンテナが設置されていない場合

新たにアンテナを設置してテレビを視聴したい場合、オーナーに確認を取ってからアンテナ工事を行いましょう。
アンテナ工事は設置方法によっては、屋根や壁に穴を開けることがあります。
勝手に工事を進めてしまうとトラブルになりますので、必ず確認を取りましょう。

またアンテナ工事の費用負担、退去時の取り決めも事前に確認しておきましょう。
特に賃借人の負担でアンテナを設置した場合は、原状回復として撤去するか、退去時にオーナーの持ち物として買い取るのか等を決めておかないと、退去時のトラブルになりかねません。

持ち家となった戸建に引越す際のアンテナに関する注意点

アンテナが設置されている場合

まずは、アンテナが使用できるのかを確認することが必要です。
使用できるアンテナであっても、設置が10年以上前の場合は、メンテナンスをしっかり行ってから使用するようにしましょう。
また、アンテナが設置されていても他のアンテナへ交換する場合には、専門業者に依頼をしましょう。
交換の際の費用については後述しますので、ご確認ください。

アンテナが設置されていない場合

アンテナが設置されていない場合は、新たなテレビ視聴の方法を選択し、工事を行うことが必要です。
もしアンテナを設置してテレビを視聴する場合には、専門業者に連絡して見積もりを取ってもらうようにしましょう。テレビアンテナの種類はいくつかありますが、電波状況によって設置できないアンテナもあるため、しっかりと相談して進めることがおススメです。
引っ越しシーズンや年末年始等は工事の予約が取れない可能性もあるため、早めに行動をしていきましょう。

引越す前の確認事項まとめ

引っ越す前の確認事項を以下にまとめますので、確認をしておきましょう。

  • 前の住人のテレビ視聴方法
  • アンテナが設置されているか
  • アンテナが継続使用できるか
  • アンテナが設置されている場合のアンテナの種類
  • ブースター等の機器が設置されているか
  • アンテナが火災保険の対象となっているか

火災保険に関しては、中古物件を購入した際、火災保険の契約を結びます。
アンテナは台風や強風等の自然災害によって破損した場合、火災保険が適用されて補償される可能性があります。
そのため、火災保険を契約する際にはアンテナの補償がついているのか、補償を浸けるプランにするのかを確認してから契約をしましょう。
火災保険に関しては、以下の記事も是非参考にしてください。

アンテナの交換相場について

では、アンテナを実際に設置する、交換する際の相場について解説していきます。
こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
テレビアンテナの設置や修理にはいくら掛かるのか?気になる費用を徹底解説!

八木式アンテナ

八木式アンテナ

八木式アンテナは、魚の骨のような形が特徴のアンテナです。
アナログテレビ時代から広く普及しており、アナログ放送時代はVHFアンテナ、デジタル放送ではUHFアンテナと呼ばれています。
電波の受信精度が高く、電波が届きにくいところでも電波を拾うことができる性能がメリットです。
そのため、現在でも多くの家庭で使用されており、比較的安価で設置することができる点も大きなメリットです。

 工事内容 工事相場
八木式アンテナ交換 約\15,000~\30,000
八木式アンテナ新規設置 約\16,000~\35,000

デザインアンテナ

デザインアンテナ

デザインアンテナは2012年頃から普及し始めたアンテナです。八木式アンテナとは違い、薄型でデザイン性の高い形をしており、家の外観を損なわずに設置することができます。

メーカーからも様々なデザインで販売されており、非常に人気を集めています。
価格は八木式アンテナよりも高額ですが、外壁や屋根裏、ベランダに取り付けることができるため、取り付け方法が比較的簡単です。

しかし電波受信をするための角度の調整が難しく、取り付ける場所によっては電波の受信感度が低く、事前にしっかりと電波状況を確認した上で設置する必要があります。
そのため、デザインアンテナでは受信ができない場所も存在します。

 工事内容 工事相場
デザインアンテナ交換 約\20,000~\35,000
デザインアンテナ新規設置 約\22,000~\40,000

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナ
参考:楽天市場

これまでは上記の八木式アンテナやデザインアンテナが主流でしたが、最近ではユニコーンアンテナと呼ばれるアンテナも登場しています。

ユニコーンアンテナは八木式アンテナと同程度の受信精度があり、デザインアンテナのようなスタイリッシュさもあるため、双方のいいとこどりをしたアンテナです。
しかし、設置するための金額はが他のアンテナに比べると高額となっています。

これからますます需要が多くなると考えられるアンテナです。

 工事内容 工事相場
ユニコーンアンテナ交換 約\25,000~\40,000
ユニコーンアンテナ新規設置 約\30,000~\50,000

BS/CSアンテナ

BS/CSアンテナ

CSは通信衛星、BSは放送衛星を表しており、元々分離していた両者が統合されたアンテナです。
BS/CS放送はデジタル放送と周波数・波長が異なっているため、受信するためには専用のアンテナを設置する必要があります。
デジタル放送を受信するアンテナと同時に設置や交換の依頼をすることも可能です。

通常のテレビ放送を見るだけであれば必要なく、より多くのチャンネルを見る際に必要となります。

 工事内容 工事相場
BS/CSアンテナ交換 約\15,000
BS/CSアンテナ新規設置 約\20,000~\50,000

4K/8Kアンテナ

8K放送

4K/8Kアンテナは、従来の放送に比べ高画質で臨場感のある4K8K放送を受信することができるアンテナです。

2018年に始まった4K/8K衛星放送のすべてを視聴できるようになります。これまでのBS/CSアンテナでは受信することができなかった放送を見ることができるため、数多くのテレビ番組を楽しむことができます。
ただし、その分BS/CSアンテナに比べると料金は高額になり、4K/8K放送を見るためには設備を整える必要があります。

 工事内容 工事相場
4K/8Kアンテナ交換 約\17,000
4K/8Kアンテナ新規設置 約\30,000~\65,000

まとめ

中古物件に引っ越す際の注意点や工事費用についてまとめてきました。
マンションなどの集合住宅と違い、自分で工事を依頼したり、工事の有無を確認する必要があります。
アンテナ工事は普段あまり経験することではないため、不安になることもあるかもしれませんが、その際にはぜひ専門業者に相談をしてみてください。
何社か見積もりを取ってから工事をすることもできるため、気軽にまずは連絡をしてみましょう。

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