アンテナのワイヤーに注意!倒壊を防ぐためのサインを見逃さないようにしよう

ワイヤーのゆるみ

アンテナを設置する際、特に屋根上にアンテナを設置する際にはワイヤーを使って固定することがほとんどです。
このワイヤーはアンテナ固定の為に非常に重要な役割をになっており、ワイヤーが緩んでしまうとアンテナの倒壊にも繋がります。
今回はこのワイヤーについて、詳しく解説をしていきます。
ワイヤーの状態から事故を未然に防ぐこともできるので、ぜひ参考にしてください。

ワイヤーが使用される場所

まずはワイヤーがどこで使用されるのか解説していきます。ワイヤーが使用されるのは、八木式アンテナ等屋根の上に設置されるアンテナを固定する為に使用されます。
八木式アンテナは屋根馬と呼ばれる土台の上にアンテナを固定しますが、そのままにしてしまうと台風などの影響を受け、倒壊してしまう可能性があります。
そこで、ワイヤーを使ってしっかり引っ張り上げることで、雨風に耐えることができるようになります。
基本的には、このアンテナ倒壊防止に使われており、アンテナ工事の中でも重要な役割を持つ部品となります。

ワイヤーの種類について

ワイヤー

アンテナの固定に使われるワイヤーは正式には、アンテナ支線と言い、使用されるワイヤーは2種類あります。

カラーワイヤー

カラーワイヤーは昔から使われているワイヤーで、針金をビニールでコーティングした簡素な作りをしています。
しかし、耐久性が低いため、長期間使用していると劣化が進んで、アンテナの倒壊にも繋がります。また、周りのビニール部分も紫外線などによる影響を受けて、ワイヤーがサビつくこともあります。安価で入手できるワイヤーではありますが、アンテナを固定するには少し物足りないと言えます。
古くから設置してあるアンテナであると、このカラーワイヤーが使用されていることもあるため、10年以上アンテナのメンテナンスを行っていない場合は、一度メンテナンスを依頼してもよいかもしれません。

ステンレスワイヤー

カラーワイヤーと比較して、ステンレスワイヤーは強度が非常に高いです。
また耐久性も高いため、長期間使用していても劣化は最小限に抑えることができます。
また、カラーワイヤーのように紫外線で劣化することも無いため、アンテナを固定するときにはもってこいのワイヤーのと言えます。
これからアンテナのメンテナンスをする際には、ステンレスワイヤーに取り替えてもらうのもよいかもしれません。

ワイヤーが緩んでいたら

ワイヤーが緩んでいると、アンテナの土台をしっかりと固定できなくなり、アンテナの倒壊に繋がります。倒壊に繋がらなくても、アンテナの向きがズレてテレビが映らないこともあります。
アンテナの倒壊は大きな事故につながるため、未然に防ぐべきです。
例えば屋根の上で倒れてしまうと、屋根を損傷させる可能性があります。アンテナは数キロほどの重さがあるため、倒れた時の衝撃は大きくなります。
屋根が損壊すると、場合によっては雨漏り等に繋がることがあります。
また、倒壊したアンテナが屋根から落下してきた場合、大事故となる可能性があります。
万が一落ちたアンテナが人にぶつかってしまったら大変です。
そのため、ワイヤーは緩みなくしっかりとアンテナを固定するように張ってあることが大切です。

ワイヤーが緩んでいるかもしれないサイン

注意点

ここまでワイヤーの重要性について紹介をしてきました。
では、事前に事故を防ぐために、ワイヤーが緩んでいるかもしれないサインについて解説をしていきます。
屋根の上のアンテナは普段から気にすることは少ないと思いますので、これを機会にぜひ確認をしてみてください。

急にテレビの映りが悪くなった

テレビの映りが悪くなる原因はいくつかありますが、悪天候以外で映りが悪くなった場合は、アンテナに原因があることが多いです。
その際に、ワイヤーが緩んでいると、アンテナの方向がズレてしまい、上手く電波を受信できない状態になります。
アンテナが単にズレてしまっていることもありますが、ワイヤーの緩みが原因であることもあります。

アンテナが傾いている

テレビの映りに影響がなくとも、特に台風などの強風の後はアンテナに被害があることが多いです。
アンテナが傾いてしまうと、ワイヤーにも負担が掛かって緩んでしまうこともあります。
テレビが映っていれば問題無いかもしれませんが、アンテナが最終的に倒壊してしまうと大きな事故にも繋がります。
台風などが過ぎた後には、一度アンテナを目視で確認してみるとよいでしょう。
もし、傾いているように感じた場合は、業者にすぐ連絡をしましょう。
無理して自分で修理しようとせず、業者に依頼した方が安全です。

ワイヤーが切れている

ワイヤーが緩んでいるサインではなく、アンテナを確認してワイヤーが切れていた時には、直ぐに業者に連絡をしましょう。
ワイヤーは各方向から固定しているため、一本のワイヤーが切れて直ぐに倒壊するということはありませんが、間違いなく倒壊の危険性は高まっています。
直ぐに業者が手配できればいいですが、もし修理までに時間がかかるようであれば、近所の家に注意喚起を行うなど、事故が起こったときに被害を最小限にする行動を取りましょう。

ワイヤーの張り方について

アンテナ工事

では、実際のワイヤーの張り方について解説をしていきます。
まずワイヤーを張るときには、アンテナ専門の業者に依頼した方が良いでしょう。
自分で張ることも可能ではありますが、屋根の上の作業は非常に危険です。時にワイヤーは屋根の橋に固定することが多いため、一歩間違えれば転落してしまう危険性があります。
あまり無理をせずに、慣れている専門業者に依頼するようにしましょう。

アンテナの張り方は、その地域の天候によって本数や張り方が異なりますが、基本的には2~4方向で固定します。
強風などが多い地域であれば、多くの本数で固定し、積雪などが多い雪国の場合などには、ワイヤーに雪が積もることを防ぐために、アンテナ支線の本数を減らすこともあります。
また積雪地域では、少し緩めにワイヤーを張ることで、雪が積もらないような工夫をすることがあります。
こちらは住んでいる地域の天候を踏まえて、専門業者に設置してもらいましょう。

今はアンテナのメンテナンスが必要な時期!

ここまでアンテナのワイヤーについて解説を行ってきました。
天候や経年劣化などでワイヤーはどんどん劣化していき、メンテナンスが必要となります。
またワイヤーだけでなく、アンテナ本体も天候や経年劣化の影響でメンテナンスが必要となってきます。
そして、現在はアンテナのメンテナンスが必要な時期になっています。

一般的にアンテナの寿命は10年~15年と一般的に言われています。
しかし、アンテナは頑丈なつくりをしているため、テレビが映らなくなったり、アンテナが倒れたりといったタイミングが無ければ、なかなかメンテナンスを依頼する機会は無いと思います。
まだ問題なくテレビが見れているにもかかわらず、アンテナ交換をして高額な費用が掛かることを考えると、異常がでるまでメンテナンスを先延ばしにしてしまう方も多いでしょう。

しかし、万が一アンテナが倒れてしまい、屋根から落ちてきてしまうようなことがあれば大事故に繋がります。
そのため、安全を期するためには、定期的なメンテナンスは絶対に行いましょう。
そして、そのメンテナンスのタイミングとしては、いま現在がピッタリのタイミングとなっています。
それは、デジタル放送への移行から10年以上経過したタイミングであるからです。

日本では2003年からデジタル放送への移行がスタートし、2011年7月までにほとんどの地域でアナログ放送からデジタル放送への切り替えが終了しています。
その際、ほとんどの家屋でアンテナの交換工事が行われました。

そのため、メンテナンスをしていなければ、2023年現在ではアンテナを交換してから10年以上は経過していることになります。
問題なく映っているから大丈夫と思われるかもしれませんが、知らず知らずのうちにアンテナや周辺がさび付いていたり、雨風や雪で劣化している可能性は十分に考えられます。

万が一アンテナが折れて屋根から落ちてきてしまい、壁に傷をつけてしまった、人にぶつかってしまった、ということがあってしまっては大変です。
そのため、ほとんどの家庭で10年以上経過した今だからこそ、しっかりと点検してもらうことをおすすめします。
点検のみであれば大きな金額はかかりませんので、ぜひ安全のためにも一度依頼をしてみましょう。

まとめ

今回は、アンテナのワイヤーについて詳しく解説をしてきました。
ワイヤーはアンテナを支えるために非常に重要な役割を果たす部品であり、緩んでしまうと大きな事故に繋がってしまいます。
普段から屋根の上を見て、ワイヤーを確認する機会はほとんどないと思いますが、現在はメンテナンスを行う時期としてはピッタリです。
ぜひこの機会に専門業者に依頼してみましょう!

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